資金管理における優位性についてのヒント

回収率100%を超えれば優位性があることは一目瞭然である。たとえ100%でなくとも価値があると認められる水準はどれくらいだろうか。ご存じの通り控除率20~25%を適用される競馬では回収率90%あれば、あとは資金管理の巧みさで100%に持っていくことは不可能ではない。

たとえば、回収率90%を分析し利益を作っている買い目を重視できていないのなら、その買い目が何なのかを考え対策していくことで回収率を上げることができる。

その買い目が金脈馬を含んだものなら大きな苦労はしないはずである。あとはエッジ(優位性)が導く買い目にも注目しておきたい。このことで的中率が下がることもあるが長い目で問題がないと判断できるのなら積極的にリスクを取りたい。

冒険をしなければ何も得られない。リスクは友達だ。恐れてはいけない。理解し、制御し、ともに踊れ。
失敗はそれほど悪くない。ダライ・ラマは敵に感謝せよと言った。失敗は敵のひとつで、とても強力な敵でもある。

今日の失敗を糧とするなら明日は成功へと1歩近づける。しっかり連敗に備えておき致命傷を負わないように立ち回れば破滅的な結果を招くことはない。

リスクと資金管理

投資で何より大事な目標は、ゲームに生き残ることだ。時間はあなたの味方。現実的な期待値を持つシステムや手法は、最終的にあなたをお金持ちにしてくれるはずだ。ときには、夢にも描かなかったような大きな儲けをもたらすこともある。しかし、それも投資をそこまで続けていることが大前提となる。

資金管理(リスクコントロール)とは、収益率を最大限に高める一方で、破産の確率を許容レベルにとどめる技術のことであり、投資競馬の資金管理には、以下の2つのアプローチがある。

1.レースの買い目を複数の小さな単位に分散する。(分散した小さな単位をユニットという)
2・それぞれのレースに適した適正投資額を算出する。

これらは金脈馬を中心とすることで自然とそのように馬券購入できるだろう。これを地でいくメソッド馬券は10年プラスを達成し続けた通りすでに証明がなされている。当てるだけのために買いの手を広げすぎないようにするのが収益率を高めるセオリーである。

ただし、100万馬券の法外な配当では常識的な買い方では届かないこともある。そこには経験という財産がモノをいうため、あとから後悔しないように日頃から『どう買うべきか』に労力をつぎ込んでおきたい。

競馬の知識を広く知る必要はない。自分の得意領域と確率に関わるデータを頭に入れておくだけで十分である。いくら大量のデータを分析したところで正確に未来を予測することはできない。

成功する投資の4原則

正の期待値を持っている限り投資競馬システムは長期的に必ず成功する。そこに各々のエッジを持ち込み買い目を決めることでのみ収益性は高まっていく。一時的な損失はシステムの一部である。システムを正しい方向へと導くために必要であり活用していくために必要としている。

1.優位性(エッジ)のある取引
2.リスク管理
3.首尾一貫
4.シンプルさ

投資競馬は、これからもうまくいくだろう。オッズの動きは、すべての人間が心にもち、それゆえに繰り返し発現する認知のゆがみから生まれるからだ。ほとんどの人は予想が上手ければ良いと考えている。そのパフォーマンスを下げるものが内在していることを知らずに。

■利益を阻害する認知のゆがみ例

1.『損失回避』
儲けを得るより損失を出すまいとする心理。研究によると、損失を出したときの心理的影響力は、儲けが出たときの2倍になる。

2.『埋没費用効果』
すでに支払った費用に意思決定を左右される。埋没費用効果を受けると、トレーダーは今後市場がどう動くのかではなく、すでに取引で支払った1000ドルを無駄にしないためには、どうするべきかという観点で決断を下す。

3.『処理効果』
上がり相場にある株を売り、価格の下落した株を保有したくなる投資家の心理。小さな利益で満足することは近視眼では正しく見えるが、長期的になるほど相対的な損失を生み出す要因になっている。

4.『結果偏向』
ある決断の良し悪しを判定するのに、どの時点でどういう決断を下したかではなく、それがもたらす結果によって判定する傾向のこと。たとえ合理的で正しい判断を下しても、思いがけないことに巻き込まれて、望む結果を得られないことがある。

5.『直近偏向』
より新しいデータと経験に重きを置く傾向を言う。『結果偏向』と合わせて、たいていの投資は、最近行った取引の結果を見て、自分の手法や意志決定プロセスに疑念を抱く。

6.『アンカリング』
不確実が支配する意思決定の場で、容易に手にはいる情報に頼る。最近の価格を意識に刻み、現在の価格との関係性を基準に、意識決定を行う。競馬ではメディアがだすオッズ情報を軸にして判断する人がほとんどである。

7.『バンドワゴン効果』
大勢が支持するからという理由で、ものごとを支持する傾向のこと。

8.『小数の法則』
あまりに少ないサンプルをもとに母集団を推定すること。

これらの認知のゆがみに惑わされなければ、ほぼすべてのゆがみが収益性を高めるチャンスになる。

1つの手法をサブファクターで変化させる

メインファクターは得意とする1つの運用が迷わないという点でベターだが、サブファクターは色々と用意して試行錯誤を繰り返すことは成功に近づく一歩となる。

競馬の変化スピードは人間社会よりも圧倒的に早い。その変化に対応するために最高の結果を得られるエッジを探し続けることが望ましい。

もし完全に通用しなくなったらどうするべきか。その時は思い切ってメインファクターを手放し、いまのトレンドに合うものを探しなおす方が賢明な結果をもたらすだろう。

人はわからないことを恐れるもの。そして変化というものは、わからないことをたくさん生み出していく。そのため、人はしばしば無意識のうちに、なんとかして変化を避けようと試み、必要以上に物事を複雑にしてしまう。

手放すことで次のステージへと移行することができ、それが新しい発見へとつながる。1度成功できた人は2度成功することを信じるべきである。

ウォーレン・バフェットは3年マイナスでも動じない

手法が正しく機能しているかの見極めは容易ではない。ウォーレン・バフェットは、数年のマイナスは織り込み済みであり、彼の会社に投資したい人にも事前にそう伝えている。

そして、地獄にも見えるマイナス期間をじっと耐えたあとに大きくプラスに転じることは珍しくないと言う。これは、上がり下がりの境界線を明瞭に知ることが不可能に近いことを表している。

先々はプラス転換すると判断できるが、そこまでの道のりはマイナスになり続けるかはやってみるしかないのだ。

いまある手法が損失をだし続けても有効的なのだろうか。このラインを正確に見極める方法はない。

だから、そのリスクヘッジとして、いくつかの手法を同時にテストしておくべきだろう。たとえば、最初に5つの手法を用意してみる。

その中で優位性のないと分かったものからハズしていき、他に候補があるなら新しい手法を加えて調査を続行すればいい。

この過程で、どのようなものが効果的なのか、ある程度はデータからの傾向が分かってくるはずだ。

一貫性を持って手法を実行することは投資の世界では必須である。事前にプランニングをして時間をムダにしないよう努めたい。